【醸造所】
バッカート醸造所はアルザスワイン街道の北部 ドーリスハイムにある。いくつかの土壌の異なる畑を付近に13ヘクタール余りを所有する家族経営。ナディーヌと、フランシス バッカート夫妻が1984年から醸造を行う。
醸造所1階に住む先代も接客を手伝う。現在は ブルゴーニュの醸造学校を出て、シャンパンや、シャトーヌフの醸造所で研鑽した次女のリディが積極的に醸造やラベルのデザインを行う。
【葡萄】
非常にテロワールを大切にする。シルヴァーナー、 リースリング 、 オーセロワ、 ピノ・グリ 、 マスカット 、 ゲヴュルツトラミネール、 ピノ・ノワールなどを生産。土壌にあわせた葡萄を造る。2011年度より有機栽培をおこなう。畑に合わせ、夏季にはヴァンダンジュヴェールや適度な草刈りを怠らない。豊かに生育されたピノノワールから、ブラックベリーのような風味が年を経て複雑で優美な味わいとなる。
【土壌】
石灰石やカルシウム弱浸出黄土とロームのミネラル分を多く含む土壌。ヴォージュ山脈南南東に向いた、細かなジュラ紀の石灰岩の多い土壌。
【ワイン】
丹精込めてバッカート家が育てた黒ブドウのピノノワール葡萄による。アルザスの川魚料理や ジャガイモと肉類を煮込んだ料理は、もちろん様々な日本食にもあう優しい赤ワイン。ラシーヌは、”根っこ、根源”の意味。アルザスの基本的な、日常の、地元に愛されるワイン。